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梅毒の症状(詳細)

梅毒は恐ろしい病気

性病(STD)の一種で、非常に怖いSTDです。何の性病かわかる性病検査キットもご紹介。
梅毒の症状は非常に怖いので詳細を解説します。

 

梅毒は西暦1500年頃から世界中で大流行し、「死の病」と恐れられた性病です。
梅毒は感染力が非常に強く、ヨーロッパで大流行した2〜30年後には日本でも流行が始まりました。江戸時代には夜鷹や遊女から多くの感染者が出て亡くなる方も多かったそうです。
その後も世界中で梅毒の流行は続くのですが、1928年に発見されたペニシリンにより梅毒は「治る病気」となりました。

 

梅毒はいまだに撲滅されておらず、途上国を中心に毎年数百万人の新規患者が発生しています。
日本でも数は減りましたが、年に数百人ほどの新規感染者が報告されています。報告されている数としては少ないですが、実際には年間3〜4千人以上の新規感染者がいると推測されます。

 

第1期(3週目以降)

梅毒に感染すると1〜13週間(平均3〜4週間)の潜伏期間の後に、第1期梅毒の症状があらわれます。これが梅毒の初期症状となります。

 

第1期梅毒では、梅毒が入り込んだ部分の皮膚や粘膜に5〜20mmくらいの硬くて赤いしこりができます。大きさは小豆から小指くらいです。これを初期硬結(しょきこうけつ)といいます。
初期硬結は硬さに特徴があり軟骨や消しゴムくらいのコリコリとした硬さがあります。痛みが全く無いのも特徴です。
また、初期硬結は通常は1個しかできませんが、複数個できる場合もあります。

 

初期硬結は、そのまま引っ込んでしまう場合と潰瘍になる場合があります。
引っ込んでしまった場合はきれいに消えてしまいます。潰瘍になった場合は、硬性下疳(こうせいげかん)と呼ばれます。
硬性下疳は中心部はただれて潰瘍となり、周辺部が硬く盛り上がるためわかりやすい形をしています。分泌物をかぶったグリグリとした硬いしこりです。ただ、痛みはほとんど無いかあっても軽い痛み程度のため気付かれないことが多いです。
この硬性下疳も発症から2〜3週間ほどで自然に治ってしまいます。

 

亀頭や女性器、くちびるに発生することが多いです。ただ、梅毒が侵入した身体の部分ならどこにでも出来る可能性があります。指などに出来ることもあります。
また、男性は亀頭などわかりやすい部分にできることが多いため気付きやすいですが、女性は女性器外側や膣の内部などわかりにくい場所にできることも多く気付きにくいです。
同じように男性同性愛者の場合は肛門にできることが多く、こちらも気付きにくいです。

 

また、硬性下疳ができた後ぐらいに、近くのリンパ節が大きく腫れることがあります。性器周辺に硬性下疳が発生した場合は、太ももの付け根のリンパ節が腫れます。ただ、このリンパ節の腫れも痛みはありません。

 

このように、感染から3週間ほどであらわれる第1期梅毒ですが、症状が軽く痛みもほとんどありません。このため、この段階では気付かない人も多いです。

 

第2期(3ヶ月以降)

初期症状では感染した部分だけに症状をあらわした梅毒ですが、その後は血液やリンパの流れに乗って全身に移動します。そして、身体全体に症状がでるようになります。これが第2期梅毒です。

 

第2期梅毒の症状は感染から3ヶ月くらいで現れることが多いです。第1期梅毒の症状の4〜10週間ぐらい後となります。
第2期梅毒の場合は症状は一定ではなく、いろいろな形であらわれます。非常に多彩な症状として表面にでてきます。
頭痛、髄膜炎、腎炎、関節痛、発熱、全身のだるさ、皮膚症状などさまざまです。そのなかでも、第二期梅毒では皮膚・粘膜症状に特徴的なものが多いです。
そこで、ここでは主な皮膚・粘膜症状を中心に説明していきます。

 

バラ疹

第2期梅毒で一番早く症状がでるのがバラ疹です。

 

顔、首、胸、腹、背中を中心に5〜20mmのうすい赤色や暗めの赤色の発疹としてあらわれるのがバラ疹です。バラの花びらのような色なのでバラ疹と呼ばれています。痛みやかゆみはありません。手のひらや足のうらにも現れるのが特徴的です。
このバラ疹は、しばらくすると自然に消えていきます。

 

丘疹

バラ疹が消えてから数週間後にあらわれるのが、梅毒性の丘疹(きゅうしん)です。
丘疹は盛り上がったぶつぶつです。角質が厚いため触るとちょっと硬いです。大きさは5〜10mmくらいで、色は赤褐色や暗い赤茶色で少し光沢があります。
発生する部分はバラ疹と同じで、顔、首、胸、腹、背中を中心に全身にあらわれます。こちらも手のひらや足のうらに現れるのが特徴的です。

 

乾癬

梅毒性の丘疹が発生すると、その表面は白く乾燥してはがれやすくなります。この表面の角質がはがれた状態を梅毒性の乾癬といいます。手のひらや足のうらにもできるのが特徴的です。

 

扁平(へんぺい)コンジローマ

梅毒性の丘疹が肛門や女性器、乳房の下、脇の下など湿った部分にできた場合は扁平(へんぺい)コンジローマとなります。
扁平コンジローマは表面が白く盛り上がり、ただれて分泌物をだします。
また、扁平コンジローマは性病の一つの尖圭(せんけい)コンジローマと見た目はよく似ていますが、全くの別のもので関係はありません。
尖圭コンジローマは表面が乾いていますが、扁平コンジローマは分泌物で湿っています。

 

乳白斑

口の中の一部が乳白色に変色します。大きさは1cmくらいで、やや硬くなります。

 

梅毒性アンギーナ

アンギーナとは喉の扁桃炎のことです。扁桃線のところに蝶が羽を広げたような形であらわれます。

 

脱毛

20mm以下の範囲で頭の脱毛が不規則に発生します。その後、だんだんと数が増えていき時間と共に頭全体に広がっていきます。

 

第2期梅毒の症状は多彩な形をとりますがそれほど重い症状はありません。そのまま放っておいてもしばらくすると収まります。
第2期梅毒の多彩な症状はありますが、バラ疹、梅毒性丘疹、梅毒性乾癬、扁平コンジローマは特徴のある梅毒症状です。

 

潜伏期間(3年目まで)

第2期梅毒の症状が治まると梅毒は体内に潜伏します。
これを潜伏梅毒といい、晩期梅毒が発症するまで続きます。
潜伏梅毒の時期は基本的に症状はありませんが、たまに第2期梅毒の症状が再発することがあります。

 

そして、感染から3年程度で晩期梅毒が発症するわけですが、感染した人全員が晩期梅毒を発症するわけではありません。
梅毒に感染後に治療をしなくても、7割程度の人は晩期梅毒を発症しません。最終的に晩期梅毒まで発症する人は感染者の3割くらいです。
また、先進国では晩期梅毒まで進む人が更に少なくなっています。これは、他の病気の治療で投薬されたなんらかの抗生物質により梅毒が駆逐され、晩期梅毒まで発症しにくくなっていることも原因にあると考えられます。
しかし、梅毒は第2期梅毒や潜伏梅毒のうちに治療を開始する必要があります。日本では晩期梅毒まで進む人はほとんどいませんが、それでも晩期梅毒になってからでは身体にとって深刻なダメージとなります。

 

第3期(3年目以降)

晩期梅毒の前半は第3期梅毒と呼ばれています。感染から3〜10年ぐらいの時期に発症します。
第3期梅毒はゴム腫というゴムのような腫瘍が特徴的です。皮膚や骨から内蔵にまで体中に硬いコブができ、周囲の組織を破壊していきます。
ゴム腫の他にも、皮膚の大きな潰瘍や血管の炎症、脳へのダメージとなる神経梅毒などの第3期梅毒ではかなり重い症状があらわれます

 

第4期

第4期梅毒は感染から10〜25年ぐらいの時期にあたります。
この頃は梅毒の末期で歩行不能、大動脈瘤などの症状があります。痴呆・重い脳障害など脳梅毒といわれる脳の障害も深刻です。
ここまでくるとほとんど助かる見込みが無い時期と言えます。

 

HIV感染と梅毒の関係

梅毒は長い年月をかけて身体を破壊していくのが特徴ですが、まれに非常に症状の強い悪性梅毒を発症する人もいます。
特に、身体の抵抗力の落ちているHIV感染者に悪性梅毒は多く見られます。

 

通常では末期の梅毒症状は10年以上の経ってからあらわれます。
しかし、HIV感染者などが悪性梅毒を発症すると、1年くらいで末期の梅毒症状があらわれることがあります。
悪性梅毒を発症すると深刻な事態になることもあります。このため、HIV感染者やHIV感染を疑われる人は梅毒には特に注意が必要です。

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